趣意書

 大学時代は、社会に出るまでのモラトリアム(猶予期間)といえます。その猶予期間は限られており、それをどのように過ごすのかは、学生一人一人の自覚にかかっています。もちろん、何もしなければ普段の生活のままですが、有効で充実した過ごし方をすることもできるでしょう。

 特に、『つくば』の場合は、交通が不便、県外出身学生が多い、そして大学間での接点が少ないなどの問題により、自分から積極的に動かないと環境が『狭く』なってしまい、自分の力を最大限まで発揮できずにいる学生が少なくありません。結局、大学時代を就職のための単なるステップにしか見なさない向きも多く、そのためか、地域と積極的に関わり合いを持とうとせずに、このすばらしい筑波研究学園都市の頭脳や地域住民の方々と接することなく卒業していってしまいます。

 こういう傾向は非常にもったいない、私たちC4はそう考えます。そして、この現状を打開するために何か出来ないか、学生に何か有意義な機会を与えることができないか、という思いを持っています。その思いは学生にとどまらず、筑波地区にいる一万数千名の学生のパワーを地域貢献のために使うことができないかと考えており、地域・企業・ボランティア団体・NPOなど、多岐に渡る分野の活性化にもつながるのではないか、と夢は広がります。

 現在C4は、非営利・学生団体という特殊な立場を生かし、大学の枠を超えて、県や市町村、つくば近隣の企業、ボランティア団体、NPOなどの各種団体とのネットワークを作ることを目指しています。例えば、地元企業の技術力に学生の知識・好奇心を結びつけることで、新製品の発案や地元発ベンチャー興業の機会を与えたり、または地元の方々と学生が一緒に,イベントの運営や奉仕活動をして親睦を深め、地域への理解を深めるなどのようなことが考えられます。そして、有機的なコラボレーション・ネットワークが生まれることにより、シリコンバレーのような頭脳と地域の融合、地域活性化、コミュニティの復活など、21世紀における新たな社会形態が創造されていく。そんな目標を胸に、C4は頑張って参ります。

 

平成133

渡辺直樹(学生団体C4初代代表)

筑波大学第三学群工学システム学類

平成13年度卒